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メ.廻り廻って・・・

それは、全く以って僕の記憶の中から完全に打ち消されていた頃にやって来た。
あれは確か2月の最初の日の事だっただろうか、いや、それとも2日だったかな?
今こうして改めてその経緯を辿ろうと耽ってみても、具体的な日付の記憶等は直ぐに
曖昧になってしまうというのに、前の晩は雪が降る程の天気だったのが嘘だったように
一転して、穏やかで長閑な日差しが心地良い一日だったのは良く覚えているんだ・・・

兎に角、その日の午後の事だった、ポストの中に例の封筒が紛れ込んでいたのは。
まるで何も入っていないのでは?と不安になる位に薄っぺらい封筒に入っていたのは
一枚の小さな紙切れ。でも、この紙切れこそ僕の下に舞い降りたスペシャル・チケット!
スペシャル?・・・そう、この一度限りのスペシャル・チケットを僕は追い求めていた。

だから僕は喜びを噛み締めるのもそこそこに、そして逸る気持ちをも抑え切れずに、
直ぐに出掛ける予定のつく日を探し出して、気づいた時には既にこの小さな紙切れに
書かれている店の電話番号に電話をかけて、ランチの予約を入れてしまっていたのだ。
受話器を置くや否や、その小さな紙切れを丁寧に元の封筒に戻し、更に何時も持ち歩く
お気に入りのトートバッグの中に大事そうに仕舞った。あと前もってやって事といえば・・・

この、神様のお導きかも知れない“廻りあわせ”に思いを馳せる事?
いや、神様というよりも・・・自然の恵みとの“廻りあわせ”なのかな?

そんな事をぼんやりと考えながら次の週になり、早くも約束の当日がやって来た。
奇しくも雪の降った翌日の、穏やかで・・・長閑で・・・何と心地の良い朝日だろう!
これも廻りあわせかな?なんて言ったら流石にこの先訪れる店を意識し過ぎだって
揶揄されるかも知れないが・・・こうして待ちに待った日光ツアーがスタートしたのだ。


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ただいま、背高のっぽの緑の回廊たち。あの玉藻小路への小旅行以来、
僕は君たちが作り出す緑色のトンネルを進むのがすっかり気に入ったんだ。

でも今日は君たちの更に先に用事があってね。だから、名残惜しいけど今回は
再会の挨拶だけにしておくよ。この最後の数本を抜けると、長かった杉並木とも
暫しのお別れ。いよいよ、日光の市街地へと足を踏み入れる事になるのだが・・・



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日光の市街地を貫くこの通りを更に進み、今日最初に車を降りた場所、それは・・・


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神橋


日光東照宮・・・日光山輪王寺・・・日光二荒山神社・・・二社一寺のみならず、その遥か先、
男体山や中禅寺湖の手前に鎮座する朱塗りの架け橋。そう、この先はもう神の領域なのだ。

橋端に残る白い雪・・・冷たさを通り越し、痛みすら感じる指先・・・吐き出す息の白い事!
寒さのみならず、何処か静寂した凛とする佇まいに思わず僕の背筋もシャンとしていた。


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より神様の近い場所に願いを込めて・・・


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金谷ホテルベーカリー


まるで仏閣寺院のような情緒ある様式の建物の1階がホテルのベーカリーだなんて、
此処、日光の地にはこうした歴史と共存し後世に伝えてゆく場が数多く存在する。

先日訪れた玉藻小路にしてもそうだったし、何と言ってもこれから訪れる店も・・・


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Antiques & ZAKKA nazuna


神橋をあとにし、金谷ホテルベーカリーをも越えて、市の中心に向かって通りを下ると、
程無くしてある一軒の古びた建物が僕の目を惹き付ける。何かの店であるのは確だが、
本来掲げられていたであろう看板は、塗装が完全に剥げ落ち赤茶色に錆付いていた・・・
近寄って覗いてみると、雑貨とも古道具ともつかない品々の数々が所狭しと並んでいる。
どうやらアンティークと雑貨を扱う店だろう。店先に置かれた小さな黒板に白い文字で・・・

片面には“Antiques & ZAKKA”と・・・そして反対の面には“nazuna”とだけ書かれていた。

黒いハットを颯爽と被ったトルソーが見つめる側に並んだ外国の切手やポストカード、
立て掛けてあったボロボロの楽譜の表紙には、シューベルトって書かれていたっけ。
僕の興味をそそる“モノ”たちは、店の軒先に置かれている物ばかりではなかった。

決して広いとは言い難い店内に一歩足を踏み入れると、其処に所狭しと置かれ、
並べられ、積み上げられた古道具・・・電化製品・・・家具・・・食器・・・布・・・本・・・
まるで古今東西から集合した味わい深い表情をした“モノ”が寛いでいるかのように・・・

まるで遠く離れた母国の品を見つけたかのように、青い目を更に輝かせる外国人青年。
恐らくツアー旅行か何かだろう、老齢の団体の一人が徐に側にあった品を手に取り、
周りで品定めしていた同行者たちに講釈を述べ始めた。そして、ソファーや椅子の
集められた場所に陣取って、ひたすら椅子の状態を調べている3~40代の男性。

此処には個性的なモノの数だけ様々な個性の人たちが集い、語り、各自が楽しんでいた。
まるでパリの蚤の市にふらりと迷い込んだような感覚。此処もまた、廻りあいの場なのだ。


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店の隣りにはこんなBARBERも・・・僕は未だ先の店の世界観の中を彷徨っているのかな?


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神橋から通りを下って数分の散歩の中にも、魅力的な場所で満ち溢れている。
そして、今回の旅の終着点こそ、この雰囲気をいっぱいに湛えているのだ!


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目的の建物は直ぐに分った・・・だって・・・


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このインパクトのある看板・・・

それにしても看板のOriental Fine Art & Curiosの文字、此処は一体?
そのまま訳せば差し詰め、“東洋美術と骨董品の店”といったところだろうか?

確かに、僕が求めてきたものも、時代を越えて愛され受け継がれてきた、
日本の伝統と職人の情熱によって作り出される“ファイン・アート”であるが・・・


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その奥には、更に歴史を感じる純日本建築・・・遠くの山並みと背の高い針葉樹・・・
さり気無く和と自然が溶け込んだこの景色には、確かにオリエンタルな魅力を感じさせる。

でもね、この建物こそ僕の求めていた場所、言うなれば廻り廻って遂に辿り着いた・・・


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野菜cafe 廻 meguri


昨年秋のopen以来、地元の方は勿論の事、県内外の食通やカフェ好きな方によって
大いに注目され、絶賛されてきたオーガニック&ヴィーガン・カフェとの事であるが・・・

この日光の歴史と自然とに囲まれたロケーションは更に僕の期待を高めてくれた。


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ひと呼吸を整え、焦げ茶の扉をゆっくり開ける・・・何度も経験した事とは言え、昨年の夏、
あの店を訪れて以来毎回必ずやって来る、そして決して慣れる事の無い緊張感漲る瞬間だ。
40軒もの店を訪れたのだから今更緊張は無いだろうと思われるだろうが・・・そんな事は、無い。

入って直ぐの場所に重厚感のある無垢材の棚が設えてあり、食料品が丁寧に並んでいる。
パッと見た印象ではあるが、その大半(全て?)がオーガニックやフェアトレードの商品だった。
そして勿論ではあるが、オーガニックはこの店に欠かす事の出来ないキーワードになっていた。


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棚の隣りには料亭のような、日本人の僕が心から落ち着けるカウンターがあった。

パリのカフェやビストロみたいな雰囲気のカウンターが大好きだって綴ってきたけど、
すっきりした白壁に縦横に走った年季を感じる褐色の柱や梁の情緒溢れる和の空間に、
まるで久しぶりに故郷に帰ってきたような、そんな身も心も寛いだ気分になってくるんだ・・・

・・・今住んでいる場所が故郷なのに・・・


店内は大きく二つのスペースに別れていた。入って直ぐのカウンターの目の前は・・・


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比較的広い板敷きの空間になっていて、テーブル席のスペースとなっていた。
木のぬくもりが優しく伝わるアームチェアーとテーブルで、ゆったりとランチを頂く。

・・・とても贅沢なひと時が送れそうだよね・・・

それに、達磨ストーブにちょこんと乗った使い込んだ鉄瓶がこの季節には良く似合う。


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店内の至る所に配置されたさり気無い植物も魅力的で、華やかな花から可愛らしい鉢植、
そして、まるで縁側から眺めた日本庭園を切り取ったような風景まで様々な表情を窺わせる。

座敷との境目には、グリーンとのコントラストも鮮やかな南天の実が飾られていた。
邪気を払い清廉な新年を迎えるのに欠かせない冬の実は、眺めていて気持ちが良い。


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そして、通りに面したガラス張りのスペースは一段高い小上がりの座敷になっていた。
外から差し込む明るい陽射しの何て気持ちの良い事だろう・・・僕も座敷に上がらせてもらう。


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表の通りに沿った座敷に配されていのは、丸太をくり抜いた何とも可愛らしい横長の木卓。

板敷きの空間とは間仕切りで隔離されており、気兼ね無く食事を楽しめる場所になっていた。
愛すべき家族や気のおけない友人とは勿論だが、恋人や夫婦でのスイートな時間にも最適だ。


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座敷の傍らに置かれていたのは・・・蓄音機だった。


鈍い飴色の重厚感のある木製のキャビネットはそれ自体が存在感を醸し出す。
だが、何と言ってもそのキャビネットを覆っている恐らく真鍮製の“大きなラッパ”こそ
誰もが連想するこのオーディオ製品の姿であろうが・・・何て独創的な意匠なのだろう!

僕の訪問時にこの蓄音機が鳴り響く事は終ぞ無かったが、側の円卓に座っている間、
この大きなラッパから奏でられるであろう緩やかで懐かしい音色に僕は思いを馳せていた。


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日光の歴史と共に歩んできたこの建物は、それ自体が様々な物語に彩られている。
飽きる事無く店内の其処此処に魅入っていた僕に、店主が温かい言葉を掛けてくれた。


 是非、天井もご覧になって下さい。


店主の声に天井に目を向けると・・・頭上に広がる光景に暫くの間、声も出ずに見つめてしまった。


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またかよ・・・またキミは僕が凄く気になった店に先回りをしているじゃ無いか!
しかも、今回は美しい花と一緒にすっかり寛いでいるなんて・・・えっ、何だって!?


 先回りなもんか・・・オレは此処にお前が生まれるずっと前からいるんだぞ!


なぁ、一体キミたちの巣は何処にあるんだい?キミたちは何処からやって来て・・・
そして、何処に帰っていくんだい・・・キミたちの巣に、きっと彼もいるのかなって・・・


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店の角にあたる此方の円卓に着く事に決めたのは、此処に座った際の表の眺めが
あまりにも素敵だったから・・・眼前には先程下ってきた通りと、その先に見える山の稜線。


暫くの間この情緒に溢れた空間に酔いしれていたが、無論、此処にやって来た目的は
ランチとスイーツを頂く為であり、カウンターの下に立て掛けられた黒板に目をやった。
野菜cafe 廻では、曜日によりランチセットのラインナップが2種類に分かれていた。

金・土・日の週末にかけては、つけ麺と野菜カレーなどのセットとなり、
月・火・水の週の前半は、自然の恵みありがとう定食との事だった。
僕が訪れたのは週の前半。そして、程無くして料理が運ばれた。


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自然の恵みありがとう定食


角盆の上の様々な表情の器の中には、負けず劣らず魅力いっぱいの料理が盛れていた。
其々の器と黒板で目にした各料理の名前とを一つ一つ確認する度に期待が膨らんでゆく。


・有機豆腐の揚げだし(日光きのこのあんかけ)
・野菜と車麩のベジじゃが煮
・白菜とかぶの豆乳スープ
・ちっちゃな箸休め(かぶのわさびカルパッチョ・ヤーコンの甘みきんぴら)
・ペンネのグリーンカレー和え


この自然の恵みに彩られたバラエティー豊かなメニューを見ただけで、
僕の期待感が一層高まっていったのは言うまでもなかったが・・・

程なくして運ばれた盆を目の当たりにして、僕はわぁっと感激の声を漏らしていた。
どの碗も盛り付けの彩りに加え、食欲をそそる仄かな薫り、素材本来の旨みと素材を
大切にし、その魅力を十二分に引き出した調理、・・・そして、全てに愛情が溢れている!

例えば豆乳のスープは、手に馴染む茶碗の中はミルク色のスープと、
碗の中に見え隠れする大きめにカットされた白菜が純粋に美味しそうだ。
その白菜のシャキシャキとして、柔らかく溶ける絶妙のバランスが堪らない。
白菜を優しく包み込む温かいスープのクリーミーでミルキーな舌触りと言ったら・・・
茶碗一杯のスープだけで既に廻の料理にすっかり魅了されてしまった僕だった。

まだまだ序曲に過ぎないのに・・・

そして、この日の定食のメインと思しき、惣菜の中で一番大きな碗に盛られていたのが、
とろりと艶やかな黄金色のあんがたっぷり絡んだ、見るからにふるふるした揚げだし豆腐。
軽く揚げた豆腐の表面は薄く揚げ固められ、そのカリッと香ばしい風味は更に食欲が増す。
中はふわふわとして、ひと口毎にとろけてゆくなんて・・・ウットリしている間に無くなっていた。
しかも、この揚げだし豆腐に醤油と出汁のあっさりとした味付けのとろりとした餡がよく絡み合って・・・・


身体の隅々に美味しさが行き渡っていくなんて書いたら大袈裟かも知れないけど・・・そう感じるんだ!
そして、角盆で最も多くの面積を占めている大きな皿が、今回の定食のメインでもある・・・


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玄米ごはんと雑穀の黒ごまグレインサラダ


そう、メインとなる“ご飯”は“ライス&サラダ”だなんて・・・これだけでも十分に興奮ものだが・・・

添えられた青菜類の爽やかなグリーン、ナッツや粒ごまのやわらかなベージュ、
豆類や練り込まれた黒ごまの褐色に、真っ赤なサイコロ状の・・・何と、大根!

水菜のシャキシャキとした瑞々しいフレッシュな食感は、まさにサラダ感覚だけど、
口の中でプチプチッと弾け出す粒ごまとカリッと香ばしいナッツが絶妙なアクセント!
更に、噛めば噛む程にねっとり&もっちり感の増す玄米とホクホク豆も散りばめられて、
最後にはシャリシャリのリンゴでスッキリと・・・食感だけでもこんなにも楽しめるなんて・・・

玄米ごはんは黒ごまがたっぷり練り込まれ、また散りばめられた様々な雑穀が
玄米の素朴な風味を豊かにしてくれて、ごはんだけでもどんどん食が進むけれど、
何と言っても盆の上に沢山並んだ野菜の恵みいっぱいの惣菜たちとの相性が抜群!


素材の事は勿論、定食全てのバランスまで考え抜かれたレシピに、店主夫妻の
野菜料理と・・・食す方への並々ならぬ愛情がひしひしと伝わってくるのだった。


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ドリンク&スイーツセット


小さなチケットの、これまた小さな文字で書かれていたのは紛れも無くこのセットだった。
こちらのセットのスイーツもランチ同様に日替わりという事で、楽しみに待つ事にした。


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穀物コーヒー


セットのドリンクは各種コーヒー&お茶、ジュースより選ぶ事が出来たのだが、
そのどれもが非常に魅力的で選べなかった僕は、店主に相談してみる事にした。
そこで店主と話し合った結果、チョイスしたのが4種の穀物を焙煎、淹れた“コーヒー”。

4種の穀物とは、大麦やライ麦といったものから、何とどんぐりにチコリまで入っていた!
その全てがオーガニックで作られて・・・この店のアティチュードをしっかりと受け止めている。
でも、これまでこのElvis Cafeで紹介してきたコーヒーは、どの店も超本格的な逸品ばかり。
コーヒー豆では無い、“穀物”コーヒーの味や香りは如何なのだろうか?と思いながらひと口・・・

結論から言ってしまうと、それは僕が体験した事の無かった新しい美味しさとの出会い。
そう、この素晴らしい出会いだって、あの一枚のチケットが廻りあわせてくれたのだ。

これまでのコーヒーには無い、新しいコクと新しい香ばしさ、仄かに感じる新しい苦味。
穀物の風味と炭のような印象のロースト感。シンプルで、まろやかで、飲みやすい。


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バナナのチョコレートケーキ


新しいコーヒーと一緒に頂くスイーツは一転して素朴で飾らないホームメイド風なケーキ。
まるでお母さん・・・彼女・・・親友・・・親しい人が作ってくれた手作りの温もりに満ち溢れている。

非常にしっとりでもっちり感も楽しめる生地は、仄かなチョコレートの風味と微かな甘さが美味しい。
しかも、所々に入ったバナナのねっとりとした自然な甘さと香りが生地と混ざり合って口中に広がる。
ケーキにたっぷりとかけられた、ぷるんとしたクリーミーなチョコクリームと胡桃のカリカリ感が絶妙!


最後の〆のスイーツまで店主夫妻の優しさと野菜や料理にかける愛情に溢れれていて、
見た目?味?栄養?・・・全てに感動したのは勿論、僕はこのランチに心地良い驚きを覚えた。


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店の扉を開けてから帰るまでずっと、まるで家族や親友のように非常に温かいもてなしを
絶やす事の無かった若い店主夫妻の、穏やかで気品に満ちた表情に見送られた僕は、
駐車場に向かう坂を下りながら、市街地の通りを走りながら、そして束の間の再会を
果たした日光街道の“あの木のトンネル”をくぐりながら・・・ずっと考えていたんだ・・・

優しいものは、無くならない・・・美味しいものは、無くならない・・・
素敵な歴史は、無くならない・・・素敵な自然は、廻り廻って・・・

きっとまた、何時か何処かで素敵な再会が待っているんだ、って・・・
そして今回のイニシャルである「メ」との出会いも、再会の地だったのだ。


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つつじが岡公園


群馬県館林市の中心を貫く細長い城沼の片方の岸の大半を占める憩いの公園。
その名前の通りツツジの名所として全国的にも知られ、ツツジの満開の時期である
ゴールデンウィーク前後には多くの観光客で賑わうこの公園も今はひっそりとしていた。

広大な敷地内には、ツツジの他にも数多くの植物が季節毎に訪問者を楽しませてくれる。
例えば、花なんて咲いていないだろうと思われるこんな寒い季節にだってちゃんと・・・


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公園内の温室付近には所々に梅林があって、綺麗な紅白の花を咲かせていた。
梅もまた、新春の和の風情を感じさせてくれる存在として無くてはならない花だ。


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暫くの間公園内を散策し、城沼の畔までやって来た。先日訪れた、Niwaの対岸にあたる場所だ。
あの時カフェのテーブルから眺めた城沼の更に向こう側に見えた、絵に描いたような背の高い木々・・・


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「メタセコイア」


絶滅したと考えられていたのが数十年前に中国で発見され、生きている化石と呼ばれた木。
その後、研究と植栽が進む事によって、現在では日本各地でごく普通に見られるようになった。
“背の高い木”として真っ先に思いつくこの木に、実は廻り廻って今この場所で出会えたのかな?


同じ空を見つめ、同じ日射しを浴びて、同じ大地に足を付ける僕たちだから、
今は全然接点が無いかも知れないけれど、廻り廻って引き寄せられて、
何時かきっと、そう、きっと自然が導いてくれる・・・大自然の恵みが・・・

だから・・・この物語の最後のステージはもう既に決まっているんだ・・・
幾重もの細い枝が複雑に絡み合って、一本の太い幹に繋がり・・・
やがて全ての疑問の答は、廻り廻って再びあの場所へと・・・


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by mary-joanna | 2010-02-22 09:33 | 浅き夢見じ
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