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ナ.Thursday Night Fever

 Little Cindyさん、はじめまして♪
 いつも楽しみに拝見させてもらっています!!

 カフェやお花を素敵に紹介されているLittle Cindyさんに
 突然ですが、是非行って頂きたい場所(街)があります!

 私が住んでいる栃木県足利市にもフラワーパークをはじめ
 お花の綺麗な公園や施設はありますが、こちらのブログでも
 紹介されている宇都宮市でも最近の寒さにより街の至る所で
 紅葉が色付き始め、また、秋のお花だって美しく咲いています。

 それに宇都宮には素敵なカフェやパン屋さんが沢山あります!
 身勝手なお願いではありますが、行動力の乏しい私に代わって、
 どうかLittle Cindyさんのブログに、今がちょうど見頃とも言える
 宇都宮の紅葉やお花と・・・カフェを紹介して頂けないでしょうか・・・
 
 何とぞ宜しくお願いします!! m(_ _)m




まだ少ないとは言え回数を重ねる毎に徐々にアクセスやコメントの数も増えてきた
このElvis Cafeにとっても、この手のお願い系コメントも本当に少しではあったが、
全く皆無という訳ではなかったので、普通なら“近いうちに是非とも行ってみます”
・・・といったトーンで片付けられていたのかも知れなかった・・・

けれど、今回はこれまでのお願い系のコメントとは幾つかの点で異なっていた。
先ず、コメントの文体が丁寧で、本当に宇都宮に行って欲しいのが伝わってくる点。
更に、コメントの送り主が僕と同郷の栃木県足利市であるという点も非常に気になった。
でも、やはり一番驚いたのは・・・このコメントの送り主が・・・“ハニー”と名乗っている点だ。


Brit Boy・・・パピヨン・・・そして、今回のハニー・・・
僕の所に例のブログの登場人物が3人もやって来た事になる。
そのブログを見た連中のふざけた悪戯か、それとも彼等は実際に・・・

それに、このハニーって人物・・・“行動力の乏しい”って言っている割には、
この時期の宇都宮市内の自然や季節の移り変わりにやたら詳しいじゃないか。

そう言えば、例の日記に於いては何時も一番最初にコメントを入れていたり、
カフェ紹介ブログという設定でも同郷の足利や音楽関連の話を持ち掛けたり、
他の登場人物とは少々異なった存在が彼女、という事になっていたのだ。

僕はこの彼女のお願いコメントに応え、宇都宮に向かう事にしたが・・・


ハニーが彼等の仲間であるなら、如何して彼女は先日パピヨンが僕に直接渡したリストとは
全く別の、ほんの数回しか物語で紹介されなかった宇都宮に行く事を勧めるのだろうか?
更に何らかの形にせよ、ここにきて3人の登場人物が接触を図ってきたという事は、
この物語に出てくる他のキャラクターとも近い将来会う事になるのだろうか?
と言う事は、僕がキーパーソンだと確信していたあの人にも何時か・・・

宇都宮に向かう車中で、僕は段々深まっていく謎で頭が一杯になっていた・・・


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栃木県中央公園


東武宇都宮駅や市役所から約1-2キロほど西に進んだ場所に位置し、
とても市街地にあるとは思えぬ程の広大で豊かな自然を有する公園は、
同じ敷地内に県立博物館まで併設された、言わば自然と科学の憩いの場。

宇都宮の街中で紅葉や秋の草花を散策するには持って来いの場所なのだ。
それに、この公園の直ぐ近くには僕が・・・いや、彼がお気に入りだったあの店が・・・


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公園内に一歩足を踏み入れると、直ぐに様々な種類の木々が出迎えてくれた。
そして、確かに彼女が言っていた様に、既に美しく色付いている樹木も見られた。

爽やかな秋空を背景にキラキラと輝く薄黄緑色と橙色の印象絵画・・・
ここ数日の寒さで秋もぐっと深まり、山の紅葉も僕らの街までお引っ越し・・・


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駐車場と公園とを隔てている小路に沿った背の高いユリノキの並木道も
山吹色の葉を付け、あたかも黄色いトンネルの中を歩いている気分だった。
何処か物憂げで感傷的な気分へと誘う、幻想の世界へと続く晩秋のトンネル・・・

足元では落ち葉の絨毯が時折り微風で舞い上がり、秋の情景を更に盛り上げていた。
そしてこの並木道を折れて内側に入った瞬間、僕の目の前に広がっていたのは・・・


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沈床園


まるでフランスの宮殿にでも迷い込んだ様な、本格的な西洋式庭園。
噴水と芝生とにより構成された幾何学的な敷地は畏敬の念すら感じさせ、
周りを取り囲む自然な印象の木々が、この人工的な雰囲気を和らげてくれた。

周りにはベンチが並び、多くの方がのんびりと寛ぎながらこの光景を満喫していた。
この西洋式庭園だけでも大満足であったが、更にこの奥にはハッとさせられる場所が・・・


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昭和大池


先程の庭園が日比谷公園なら、この池の光景は上野公園とでも表現しようか?
いやいや、此処は栃木県の宇都宮市なのだ。僕が生活し、またElvis Cafeの活動の
中心として飛び回っている栃木県内に、こんなに素敵な都市型自然公園が存在するなんて・・・


しかも種類によって異なる木々の紅葉の違いが、赤から黄色、ひいては淡いグリーンへと
落ち着いた印象の微妙なグラデーションを作り出しており、風情溢れる情景を映し出していた。

この紅葉を見て欲しい、紹介して欲しいというのは十分に理解出来るのだが・・・


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公園を取り囲んでいる遊歩道の周りにも綺麗な秋の花が咲き、
のんびりと散策するのをより一層楽しくしてくれるのだった。

そんな中で僕が見つけたのは、秋には欠かせない山野草の一つ・・・


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杜鵑草 (ホトトギス)


白地に特徴的な赤紫の斑点がホトトギスの胸の模様に似ている事から
その名が付けられたとの事らしいけれど、まるで大きく羽をばたつかせながら
細い茎に止まろうとしている愛らしい小鳥の姿にも感じられ、暫くの間魅入っていた。



10月も末になると日も短くなって、未だ夕方には早いのに西日が眩しく差し込んでくる。
少し肌寒くなるのを感じた僕は、この公園を後にして街の中心の方に車を走らせた。
今日彼女の提案に乗る事にしたのは、僕自身、行ってみたい店があったからだ。

結果的にこの選択が彼女の思惑通りとなる事をこの時の僕は知る由も無かったけれど・・・


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fromagerie l'avedone


清住の路地裏の更に奥の奥・・・またこの店にやって来たよ。
あの夏の日の思い出が忘れられなくて・・・あの穏やかなひと時が・・・

でも、この日は少し様子が変り、何だか前よりもひっそりとしていた。
その訳は入り口に掲げられた黒板の告知で直ぐに解決したが・・・


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そうか・・・この日はイベントで夕方には閉まってしまうのか・・・

偶然と言えばそれまでだったが、実はこの日、僕は終日の予定が空いていた。
平日の夜に自由な時間がある事自体が本当に稀であったし、これまでのElvis Cafeで
夜の紹介をするのだって、後にも先にも・・・あの小山でのパピヨンとの密会しか無かったのだ。


実はこの日、僕は今回のイニシャルとなる花を持参してこの地にやって来た。
それは、この店の雰囲気と、この店の店主のイメージを想像して決めた秋の花・・・


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「撫子 (ナデシコ)」


 草の花は撫子、唐のはさらなり、大和のも、いとめでたし。
 うつくしきものは撫子の花。 (枕草子)
 


その上品で清楚な佇まいによって、古来から日本女性の代名詞とされた撫子。
万葉集には秋の七草の一つに挙げられ、大伴家持はこの花を自ら栽培したという。

とても可憐で愛らしい小さな花だけに現在でも非常に人気があって、
多数の園芸品種が夏から秋にかけて出回り皆の目を楽しませてくれる。

そんな誰からも愛され、日本人の心を再認識させてくれる風情のある花・・・
この昔から変らない歴史情緒に溢れた路地裏でひっそりと佇む古民家の店に、
そしてこの店の上品で親切で優しい店主に、僕はこの撫子をなぞらえたかったのだ。

でもね、店主は常に先を見ていらっしゃる方だから・・・こんなビビッドなピンクが似合うかな?



今夜のイベントは二荒山神社前のバンバ広場にテントを張るとの事だが、
こんな機会は滅多に無いから勿論行ってみる事にした・・・しかも、徒歩で!!

清住のこの店から二荒山神社までは普通に歩いて20分弱との事だった。
大型の商業施設に隣接した繁華街に位置しているので付近には駐車場も多くあり、
またバスやタクシーでの移動も可能だったが、今日はどうしても歩いてみたい気分だった。


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本当に清住には昔から変わらない昭和の路地裏の情景が綺麗に残されていた。
普段大通りを車で走り去ってしまう僕は、この貴重な経験に新鮮な気持ちを覚えた。

細い坂道の先は如何なっているのだろうと考えただけででもワクワクしてくるのだ。


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何時の間にか堀に沿って走る小路に紛れ込んだ僕は、この路を進む事にした。
この石組みの堀と傍の小路が素敵だったし、目の前に新しいビルが見えたからだ。

市の中心に向かっているので、この路に沿って行けば間違い無いだろう・・・
何と宇都宮の街中を歩くのは初めてだったにも係らず、僕は地図を持たなかった。
大体の方角は何と無く分かっていたつもりだったし、何よりもその方が楽しそうだったから。


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そして、歩く事十数分、大通りに並行する裏通りまでやって来た。
この界隈は裏道だけあって飲み屋系の飲食店が多数軒を連ねていた。

が、空が明るいうちはこの裏通りはひっそりと静まり返っているのだ・・・


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特に急ぎながらという訳でも無く、それでも約20分程度は歩いただろうか。
大通りに出てからは通りを行き交う人々と車の量も格段に増えてきて、
僕の地元には無い県庁所在地のメインストリートの活気を感じた。

そして、目の前にパルコのビルが見えた頃、この宇都宮散歩も終焉を迎える。


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宇都宮二荒山神社


どうやら目的地に到着したらしい。

優に千年を越える悠久の時を経て街の中心に鎮座し続け・・・
いや、寧ろこの神社を中心としてこの街が発展してきたのだ。

この神社が現在でも尚、街の人々の精神的支柱であるのは、
僕がこの場所にいる間も途切れる事無く参拝に訪れる人の数と
此処に足を踏み入れる際に見せる厳粛な姿勢からも明らかだった。

そう、この空間の入り口に聳え、神聖な世界との境界となっているのは・・・


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圧倒的な存在感の大鳥居は、まるで外界からこの空間を護るべく
実際の大きさ以上に威厳に満ちた風貌で僕の前に仁王立ちしていた。

だが、直ぐ後ろに見えるのは、その大鳥居を遥かに凌ぐ高さのクレーン。

何と、二荒山神社に隣接してマンションが建設されるとの事であるが・・・
恐らくこの計画が持ち上がった瞬間から(現在も?)賛否両論あるのだろうが、
一見相交わる事の出来ない二つのモニュメントが僕の視界に同時に飛び込んで、
僕はこの二つを見上げたまま、暫く声を出す事も出来ず唯呆然と立ちすくんでいた・・・


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辺りも段々と暗くなって、境内の周りの照明に明りが灯され始めたが、
イベントの開始まで少々時間があったので、境内への階段を上がり始めた。

境内から下の広場や通りの景色を見てみたかったのだ。


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二荒山神社の境内は眩いばかりの黄金色の光とその奥の薄い闇夜の間で
ぼんやりした揺らめくシルエットを仄かに浮かび上がらせているかの様だった。

神々しい光に包まれた幻想的な光景に思わず凛とした気持ちになる。

こうして街を見下ろして・・・街と、その街に集う人々を見守って・・・
千年以上も昔から一日も休む事無く・・・そして、これからもずっと・・・


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一体どれ程の間、この幻想的な境内の光景に見惚れていただろう。
いや、実はほんの一瞬の出来事がったのかも知れないけれど・・・

僕の周りもはっきりと分かる位薄暗くなり、我に返ったかの様に
僕は徐にユナイテッドアローズのグレーのトートバッグの中から携帯を
取り出して現在の時刻を確認したが・・・既に開始時刻を数分過ぎていた!

急いで階段を下りようと、慌てて境内から振り返った僕は進むのを止めてしまった。
だって、日が沈む瞬間の、淡い灰青色とも呼びたくなる様な空に覆われた中で
オレンジ色く輝く街灯や店の照明、更に様々な色彩が彼方此方で輝いていた。
眼下に広がる煉瓦畳の広場こそ、今日のイベント会場、ばんば広場なのだ。

それにしても、あれだけ大きかった鳥居がまるでミニチュアじゃあないか!


おやっ、広場に車が数台やって来て・・・中から荷物を降ろし始めた・・・
それを目にした僕は漸く階段を下りて、車の方に近付いてみた。


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一旦日が沈んでしまうと夜の帳も完全に落ち、宇都宮の街はすっかり暗闇に包まれた。
そして他の街の繁華街と同様、この交差点周辺も昼間とはまた異なった魅力を醸し出す。

おやっ、鳥居の向こうのビルに掲げられているのは、宇都宮餃子の看板。
そう言えば、此処、宇都宮は餃子で有名な街でもあったね・・・でも・・・


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Thursday Night Fever


そう、今夜この場所で僕が楽しみに待っていたのは・・・餃子ではなくフレンチの祭典!!
目の前交差点から伸びるバンバ通り沿いのカフェが作る温かい料理とホットワイン!
そしてもう一軒は勿論、清住のチーズ専門店によるチーズを使ったおつまみに・・・
何とジャンルの垣根を飛び越えてスイーツや日本酒(!)まで饗されるなんて・・・

さあ、待ちに待った“木曜日の夜の宴”の幕が遂に切って落とされた様だ。
何処からともなく聞こえてくる、今宵の祝宴を優しく伝える穏やかな調べは・・・


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厳粛な神社の広場で奏でられるの旋律は日本古来の伝統音楽である
雅楽の音色では無く・・・フルートによるふんわりと軽やかで心地良い演奏。

・・・とてもお洒落で・・・何と風流な事だろうか!!


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フルートの音色に引き寄せられる様に通りにいた人たちがテントに集まってきた。
そして、今宵テントで彼らを出迎えてくれるのは・・・屋外のイベントにぴったりのメニュー!

めっきり肌寒くなった晩秋の夜には・・・ヴァン・ショー(ホットワイン)と熱燗まで揃っていた。
実は足利までの車の運転がこんなにも恨めしく感じた事はこの時まで無かったのだが、
気を取り直してテーブルの上に置かれた美味しそうな品々を物色する事にした。


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テーブルには美味しそうな・・・あっ、もしやあのパンは・・・recluのパンだっ!!
Cindyも大のお気に入りだったrecluのパンは、確かこのl'avedoneと、
もう一軒、宇都宮の南にあるお菓子屋でしか手に入らないというが・・・


 実はこの秋から週2回のカフェをopenしたのですよ。


えっ、それは本当なのか!?もしそうだったら是非ともお邪魔したいのだが・・・


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カップに入ったチーズの詰め合わせに、定番のチーズケーキ、
そして、今回は何とブルーチーズ入りのショコラまであるなんて・・・

やはり、週に一夜の夢の祭典・・・全てが特別なのだろう・・・


今夜のイベントには、Cindyですら未だ訪れていない(のだろう)、
この“バンバの地”には欠かす事の出来ない素敵なカフェが参加しており、
テント脇の黒板でその店を確認した僕は、心を躍らせながら待っていたのだ。

そこで今回は、料理をそのカフェで頂き、l'avedoneのスイーツを持ち帰る事にした。


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ミハシカフェ


ビーフとミートボールのトマト煮込み


運転の関係で酒を飲む事が出来ない僕がこの寒空に選んだ一品が、この煮込みだった。

熱々に煮込まれたトマトのスープが口の中でとろりとした舌触りで絡んできて、
口の中いっぱいにトマトの濃厚な酸味と甘み、そしてコクが広がっていくのだ。
勿論、トマト本来の風味のみならず、スープとしての複雑な味わいも楽しめる。

だが、これは単なるスープでは無い・・・“ビーフとミートボール”の煮込みなのだ。
とろとろになったビーフをハフハフとしながら頬張る瞬間の幸福感と言ったら・・・
肉汁たっぷりのふんわりジューシーなミートボールを噛む満足感と言ったら・・・

もうそれだけで、この夜の寒さも・・・一日歩き続けた疲れも・・・
全てを忘れて目の前の煮込みに夢中で食らいついていた・・・


でも・・・やっぱりこの煮込みと一緒にワインで一杯・・・


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メンチカツサンド


このカフェのテイクアウトも可能な看板メニューが、このメンチカツサンドだった。
冬にはジビエまでメニューに載る本格フレンチの店がメンチカツサンドだって?

左右に膨れ上がったトーストからはみ出さんばかりにサンドされたメンチカツの断面。
カリカリにトーストされた香ばしい表面と内側のふんわりした食感に仄かな粉の甘み。
そして、その絶妙なバランスのトーストに優しく包まれているメンチカツの美味しい事!!

サックリとしながらも、サンドという事で揚げたてとは異なったしっとりした衣の歯触り。
中のメンチカツのふんわりとして肉の旨みたっぷりのジューシーな食感はもう最高。
ほど良く絡んだソースの甘酸っぱさと千切りキャベツのシャキッとした瑞々しさも、
このサンドには無くてはならない大切な存在だった・・・コースの前菜の様に・・・


この店のファンや常連になればなるほどオーダーされると聞いてはいたが、
初めて体験した僕にもこのメンチカツサンドの素晴らしさが垣間見えた気がした。


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チーズ専門店・ラヴェドン


食事の後のお楽しみのデザートは・・・チーズで作ったスイーツ!!

戻らなければならない時間が迫り、スイーツはお土産として持ち帰る事にしたが、
広場に併設されたベンチでは誰もが幸せに満ちた表情を浮かべながらカップや
トレイを手にし、それを横目で見ながら名残惜しくも荷物をまとめ始めた。


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チーズケーキ


彼が自身の日記の、しかも記念の回数にチョイスした特別なデザート・・・
そんなラヴェドンのチーズケーキを、しかもイベントで頂けるなんて・・・


表面のほんのりと色付いた淡い焼き色と、中のクリーミーなアイボリー、
更に見ただけでホロホロとした感触が伝わってきそうな薄茶色のケーキ台。
ふんわりとした優雅な印象の、何とも上品なチーズケーキでは無いだろうか。

ベルベットを撫でている様な滑らかでしっとりとした食感は彼の感想から
ある程度は想像していたけれど、クリーミーでまろやかなチーズの
仄かな酸味と心地良い甘さがこの上ないバランスで広がって、
まったりとした余韻が何時までも続いてゆく様な気がした・・・


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ショコラ(ロックフォール入り)


ブルーチーズとチョコレート・・・!!

一見ゴツゴツとした褐色の塊りは、チーズの“ロック”という響きに反応しそうだけど、
一度口の中に入れると・・・甘み、酸味、ほろ苦さ・・・その全てが微妙で複雑に絡んだ
濃厚でリッチな味わいのチョコの風味と、それを優しく包むクリーミーな風合いのバランス。

もう“ロック”どころか“溶岩”みたいに口の中でとろけ出していって・・・美味しい!!
レーズンのギュッとした甘酸っぱさと・・・この独特の薫りと酸味・・・
舌先に仄かに感じるピリリとした刺激、ほど良い塩加減こそ・・・
まさにロックフォールのうっとりとする様な美味しさなのだ。

彼は初めてラヴェドンを訪れた際、“ドルチェ”という名のブルーチーズを
紹介していたけれど、此方はショコラとブルーチーズによるコラボ・・・

店主の類い稀なる感性とセンスを存分に堪能出来る“ドルチェ”なのだ。


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ほぼ毎週木曜日の夜に開催されるカフェとチーズとお酒の素敵な宴。
彼譲りのお気に入りの店とずっと気になっていたあの店とがプロデュースした
情緒溢れる紅葉と幻想的な光の織り成す神社の広場で行われる秋夜のイベントは、
普段訪れる事の出来ない僕にとって夢の様なほんの一夜限りの特別な思い出となった。

そう言えば、フレンチの薫りを宇都宮に伝えるこの2軒の店のイベントだけに、
11月19日の第3木曜日の夜には、何とボージョレ・ヌーボー解禁を祝う
大きなイベントを予定していると教えてもらったが、この2軒の他に
カフェや雑貨屋、何とバンドの演奏まであるとの事であった・・・

これこそ年にたった一度だけのスペシャルな一夜・・・
あぁ、僕はこの特別な日に仕事だなんて・・・



今回の宇都宮ツアーは、結局ハニーの提案のお陰であったが、
何かメッセージやヒントに繋がるモノは見つける事は出来なかった。

彼女はただ単にこの街の魅力を紹介して欲しかっただけなのだろうか?
それとも僕が紹介する事によって、何か新しい展開が待っているのだろうか?
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by mary-joanna | 2009-11-08 01:54 | 常ならん
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