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ソ.Noir(ノワール)の密約

10月も半ばを過ぎると日が沈むのもめっきり早くなり、何時の間に暗くなっていたのかと、
基本的にこの時間帯は屋内で仕事をしている僕にとって驚いてしまう事もしばしばであった。
でも、今日は違う。まるで火事の終焉を連想させる様な真っ赤な夕焼けを背にしながら、
群青色と漆黒のグラデーションに染まる目の前の暗闇に向かって愛車を走らせる。
何時しか僕の後ろで鈍く輝いていたワインレッドの夕日も闇に溶け込んでいき、
段々長さを増し刻一刻と昼間を飲み込んでいく夜の帳を迎えようとしていた。

そんな、当然ではあるが毎日欠かさず行われるこの自然が織り成す儀式を・・・
いや、そんなに大袈裟に表現するつもりは無いのだけれど、車の中でも
はっきりと感じ取る事の出来る、日が暮れ夜の訪れを迎える瞬間を
久しぶりに目の当たりにして、感慨に耽っていたのかも知れない。

そう、この数ヶ月、すっかり欠かせない存在となった相棒の愛車の中で・・・
その間も車は休む事無く、この県南を貫く国道をひたすら東に向かって走っていた。


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そんな事をぼんやり考えながらも彼是一時間位は国道を走っただろうか。

国道を下りて小山の市街地に向かう頃には日もすっかり暮れ落ちて、
辺りはまるで淹れ立てのブラックのコーヒーを急冷して浸した様に
ひんやりした感触の澄み切ったダークな大気に包まれていた。
尤も僕にとっては・・・ビターなチョコレートを連想させたが・・・

駅の方に向かって暫く進むと、思川に架かる大きな橋を渡る事になる。
遠くに映える日光連山に想いをはせて名付けられたロマンチックな橋だが、
今の僕にとっては、闇の世界へと通じる境界線となっていたのかも知れない。
そう、忘れかけていた・・・でも、決して忘れる事の出来ない、あの闇の世界への・・・

この橋を渡り切った直ぐの場所に位置する、城山公園の入り口付近に車を停める。


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通りには街灯や店の照明が煌々と灯り、街はすっかり夜の顔に変わっていた。
駅に向かってこの通りを歩いて・・・いや、約束の場所は橋の袂から目と鼻の先にあった。


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此処か・・・この、鰻屋とタバコ屋に挟まれた、古びた事務所みたいな建物がそうなのか?

それにしても、僕がこれまでElvis Cafeで紹介してきたカフェとはかなり趣きが異なり、
何処となく妖しくも引き寄せられてしまう・・・不思議な魅力を放っている様に感じた。


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だが、メールに添付されたGoogleの地図は確かにこの建物がある場所を指していた。
それに休日のこの時間に明かりが付いているのだから、単なる事務所という訳でも無さそうだ。


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この時間帯なら大きく切り取られたガラス窓から中の様子を窺うのは容易だった。

ほんのりと淡いオレンジ色に照らし出された建物の内部は、ロッカーや事務机もあり、
一見事務所にも見えるが、グリーンの棚やオレンジのランプなどは非常にポップな印象で、
確かにカフェの1階は雑貨屋とギャラリーだとメールに添えられていたのも納得出来ると思った。


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mondo CAFE+GALLERY


看板の類は見当たらなかったが、ドアのガラスに控え目に店の名前が入っていた。

確かにこの名前は指定された店に間違いは無かった・・・でも、待てよ・・・
あっ、このカフェは確か彼のブログにも・・・そうか、僕とした事が見落としていたよ。


約束の時間まであと10分、僕はこの冷たくて重い、ブルーグレーの扉に手をかけた。
緊張はしていたよ。だって、メールの送り主といったら・・・でも、不思議と躊躇は無かった。
あれから3日間が過ぎ、その間、この後起こり得る様々なケースを考え尽くしたからだろうか?

いやいや、変な話、今後起こり得る展開については全く皆目見当付かないのが
僕の偽りの無い心の内であり、この建物の中で何を見出す事になるのかは、
もう実際に行ってみないと分からないというのが、唯一出した結論だった。

それに・・・このスリリングな展開に僕は麻痺し切っていたのかも知れない・・・
それは・・・むしろこのメールが来るのをワクワクしながら待っていたのだと・・・


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入ると直ぐにこの重厚で無機質なグレーのロッカーが出迎える。
この究極なまでにシンプルで機能性と効率性を重視した感のロッカーは、
50~60年代の高度経済成長期のオフィスに不可欠のアイコンだったのだろうか?

現在はこうしてアンティークの家具として余生を送るなんて・・・廃棄されないだけラッキーか?


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入り口の細い通路の突き当たりにどっしりと鎮座していたのは、
これまた日本の発展に貢献したであろう年季の入った事務机だった。

デスクの上にはかなり使い込んだ将棋板がポツンと立て掛けてあった。
実際、当時は休憩時の主要な娯楽とし頻繁に広げられたのかも知れない。


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突き当たりの事務机を右に折れると、先ほど窓から窺えた通り、
1階のフロアー全体をぐるりと見渡せる位の開けた空間となっていた。

分かっていたとはいえ、意識的に作られた入り口付近の狭い通路と
この広々とした空間とのギャップに良い意味での軽い驚きを覚えたのだ。


直方体の真っ白な箱の中に立っているという表現がしっくりとくる様な、
実際の寸法以上にがらんとした空間に、大小様々な“モノ”が一つ一つ
まさに自らその場所に配される事を望んでいたみたいにフィットしていた。

そう、その場所でなければ当てはまらないのだと言わんばかりに・・・
それにしても、どの“モノ”もまるでカフェに訪れた者の様にゆったりと寛いで・・・


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おや、この奥にも部屋があったのか・・・

それにしても、今1階にいるのは僕一人、此処には人の気配といったものが
全く感じられない反面、突然の僕の訪問に“モノ”たちが微かに動揺している様で・・・


凛とした佇まいの空間を後にした僕は、この無機質な白い廊下を渡り、
奥へと広がっているもう一つの部屋へと足を進める事にしたのだ。

約束の時間まであと数分、恐らく上の階ではあの青年とは異なる、
例のグループの一人が既に僕の到着を待っている事だろう・・・

僕がこの1階にいたのは、時間にしてほんの数十秒程度の
僅かなひと時だったに違いないが、かなりの長い時間を
費やしていた様に思えたのは気のせいなのだろうか?


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棚の上に一列に並んだ硝子の酒器が向こう側の照明に照らされて
まるでエメラルドの様にキラキラと透き通ったグリーンの輝きを放っていた。

更にこの部屋には、此処がカフェである事を強く意識させる“モノ”が存在する。


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ほう・・・こんな所で甘味の給仕をされるなんて、粋な計らいだなぁ・・・


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 あら、いやだ・・・お客さん、それ、和菓子ではなく置き物なんですよ・・・
 それよりお茶を一杯如何かしら・・・ず~っと、ゆっくりして下さいな・・・

 此処にいる“モノ”たちだって、元々は・・・まぁ、おしゃべりが過ぎたかしら・・・



そんな風に囁かれた気がした僕は慌ててこの部屋を後にした。

此処にいると今目にしている光景が本当に現実なのかって・・・
そうか、何故このカフェを指定したのかが少し分かった気がするよ。

丁度約束の時間を迎えたみたいだ・・・この狭くて急な階段を上るのか・・・


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1階に勝るとも劣らない、遮る物の無い広がりを持った空間だったが、
その空間に対する雰囲気は全くと言ってよいほど異なっていた。
通りに面した部分は全面窓ガラス(ベランダ)になっていて、
街灯や照明によって仄かに照らされた夜空がネイビーに
滲んで薄暗い建物の中にゆっくりと溶け込んでいた。

そう、この2階は無造作に吊り下げられた小振りのランプシェードと
各テーブルに備え付けられたテーブルランプ以外に照明は無く、
物理的に空間を遮る物が存在しない反面、明りによって
其々のプライベートな空間が作り出されていたのだ。


この不可思議な魅力に満ちた2階の真ん中で、階段を上り切って
この光景を目の当たりにした僕を出迎える一人の女性がいた。


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 いらっしゃい、貴方は何かを探していらっしゃるようね・・・

 花でしたら、この薔薇なんてどうかしら・・・綺麗でしょう?
 それとも・・・此処で誰かと待ち合わせをしているのかしら?



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この2階で唯一仕切りのある反対側の突き当たりは厨房になっていて、
その中で(恐らく)店主がアイスコーヒーの氷をかち割っている最中だった。

僕の他には厨房の直ぐ手前のテーブルにカップルと思しき客が一組のみ・・・
どうやら今度僕の相手をしてくれる人物はこの前の青年とは本当に異なる様だ。
何故かって・・・実はあの時、彼は僕が来るのを店の中からこっそり窺っていたんだよ。

それとも、何処かに隠れて僕が上がってくるのを見張っているとでも・・・まさかそんな・・・


 いらっしゃい、お好きな席にどうぞ!


厨房から聞こえるやや早口の口調が店主の忙しさを物語っていたので、
事情を話す前に席を決める振りをしつつこの空間を少し見学する事にした。


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厨房の直ぐ隣りに設えた白い棚には、まるでギャラリーの一角の様に几帳面に、
文芸書やアンティークのカメラ、小鳥のパネルなどがディスプレイされていた。


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かと思うと、中央の棚には雑誌や写真集など、多種に渡るジャンルの書物が
無造作に積み上げられていて、このギャップにかえって僕は惹き付けられていた。


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 待たせたね・・・キミ、もしかしてLittle Cidyさん?


この空間にすっかり魅入っていた僕の背後で不意に店主の声がした。
唐突だったのもそうだが・・・でも、Little Cindyって、如何して・・・


 やっぱりそうなのかい?・・・それなら席は決まってるんだ。

 6時半ぴったりに来るからあの席に通してやってくれって・・・
 ほら、あの窓際の角にあるテーブルを予約していったんだよ・・・

 

なっ、何だって・・・じゃあ、メールの主は此処にはいないっていうのか!?


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部屋の隅に置かれた小さな丸テーブルと肘掛の付いた背の高い背もたれのチェアー。
この広々とした2階の空間で見た目以上に周りとの距離が保たれているばかりか、
窓外の眺めも抜群の、左右に窓がある唯一の“お一人様”専用のテーブル・・・
完全に一人になる事が出来、この上なく寛いだひと時が過ごせるテーブル・・・

こんな素敵な席を予約しておくなんて・・・メールの主による心遣いは感じたけれど・・・


 あとね、キミが来たらこの封筒を渡してくれないかって・・・
 えっ、言っていいのかな?・・・そうだね、若い女性だったけど・・・



店主から受け取ったチョコレートブラウンの封筒の口を中々切る事が出来なかった。
封筒には宛名などの類は勿論無かったが・・・真っ黒な蝶々のイラストが描かれてあった。


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この小さなテーブルにもノスタルジックな雰囲気に満ちたアンティークのランプが
ちょこんと置かれていて、テーブルの上を仄かな蜂蜜色にぼんやり染め上げていた。


暫くの間この封筒を眺めていたが、意を決した僕は封筒の端を丁寧に破った。
中には・・・たった一枚のベージュの紙切れ(メモ用紙?)が入っているだけだった。
しかもその紙切れには僅か3行ほどの言葉が、箇条書きで記されているだけだったのだ。

でも、それこそが本当の密会の招待状とでもいうものでもあり、
それを見た僕は拍子抜けする間も無く紙切れを持った左手の掌から・・・
いや、体中の毛穴が一瞬で開いて嫌な感じの冷たい汗が噴き出すのを感じた。


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店主によると、この僕の予約は席だけではなくスイーツも含まれており、
なんとメニューも指定されていて、代金も既に頂いているというのだ。

だから、ドリンクのみを追加でオーダーして欲しいとの事だが・・・

それでだろうか、後に彼のブログで確認した例の胡散臭い“代金の番人”も、
この勘定の道具(だろうか?)を残して何処かに消えてしまっていた・・・


程無くして、メールの主が指定したスイーツと僕が決めたドリンクが運ばれた。



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チョコバナナワッフル


メールの主がわざわざ代金まで支払ってでも食べさせたかったメニュー。
チョコ・・・そう言えば、あの青年もチョコのドリンクをオーダーしていたし、
思えば彼の・・・あの物語にはチョコレートがキーアイテムになって・・・
僕の考え過ぎなのか、単なる偶然なのか、それとも・・・


1/4にカットされたワッフルをフォークで更に半分に切って刺すと、
押し返す様なふんわりとした弾力がフォーク越しにも十分に伝わる。
そのまま口に近づけると鼻先に甘い香りが広がり思わずひと口頬張ると、
さっくりとした歯触りの表面の凹凸としっとり柔らかな生地が同時に楽しめる。
そして、心地良い口溶けと共に口の中いっぱいにほんのり優しい甘さと
卵の風味が広がって何時の間にか自然と笑みが零れ落ちる様で・・・

真ん中のホイップクリームを取り囲む様にワッフルと円を描くのは、
このスイーツのもう一つの主人公でもあるねっとりとしたバナナ。
普段は凡そ普通に齧られるであろう、この食べ慣れた果物は、
この手のスイーツでは2~3切れが添えられる程度なのだが、
此処では無くてはならない重要な存在として盛られていた。

バナナの自然な甘さと食感が大好きで、何かと一緒に食す事は
殆んどしない僕だったが、先のワッフルにホイップクリームと乗せて
食べた際の焼き菓子とバナナの絶妙の食感は非常に新鮮な感じがした。

ワッフルとバナナを更にマッチさせているのが・・・そう、チョコレートなのだ。
この二つがとろとろのチョコレートソースと合うのは食べる前から想像出来るが、
濃厚な甘さのチョコレートがとろりと絡み合ったワッフルやバナナの美味しさと言ったら・・・


例の関連を抜きにしても、メールの主がオススメしたくなるのも頷けるのだった。


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ロイヤルミルクティー


僕がオーダーしたドリンクは、テーブルの周りをふんわり包み込んでいる
あの小さなランプに照らされた明りの色と同じ蜂蜜色のミルクティー。

舌先に滑り落ちるなめらかな食感と、温かさの中からふわっと薫り立つ
紅茶の華やかな香りがたっぷり入ったミルクのまろやかな風味と溶け合って・・・

これまで感じていた不安や緊張感が、このひと時だけ和らいでいくみたいで、
まったりとした時の流れに・・・心地良い緩やかな明りの中に・・・
このままずっと包まれていたかったのに・・・でもそんな・・・



そう、そんなひと時は僕の意思に反して間も無く終焉を迎える。
彼女が・・・メールの送り主が新たに指定した時間が迫っていたのだ。

メモ用紙にはシンプルに時間と場所が書かれているだけだった。
1行目に時間・・・2行目に場所・・・そして、3行目には・・・


 目黒川のサクラはもう見れないのかしら?


例のグループ・・・青年のメルアド・・・黒い蝶々・・・目黒川のサクラ・・・
まさかメールの主は・・・Cindyのもう一つの物語の・・・


店を出た僕は、直ぐ目の前の城山公園に通じる坂道を駆け上がった。
恐らく今度こそ本当にこの坂道の先で待っているであろう存在を目指して・・・


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短いながらも急な坂を上り切ると、直ぐに公園の名が彫られた石碑を目にする。
坂から続く歩道の左右には樹木が立ち並び、更に奥の方に広がっていく様子だった。

辺りに人影は無く、またもや肩透かしを食らった気分だったが、メモには単に
城山公園とだけ書かれていたので、もう少し公園の周りをうろついてみる事にした。


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芝生の植え込みの中で偶然見つけた、まるで雫の様な可憐な白い花。
その何処か憐憫な佇まいを連想させる貴女、寂しそうにしょんぼりうなだれて・・・

また朝が来たらいつもの明るい彼が貴女の事を元気付けてくれるから大丈夫!!


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早いもので、秋も大分深まってきて・・・キミを見るまですっかり忘れていたけれど、
今夜は今年一番の冷え込みになるかも知れないって、今朝テレビでやっていたっけ・・・

これからの季節、草花も少なくなって・・・これから冬を迎え、僕の計画は・・・


そう言えば、この歩道の左右に植わっているのは、きっと桜の木だよ。
春になればこの並木道が一面淡いピンク色に染まって・・・綺麗だろうなぁ・・・

・・・桜!?・・・という事は、まさか・・・


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「ソメイヨシノ」


 なぁ、何時から此処にいたんだ?
 さっき僕が来た時はいなかったじゃ無いか。

 そうか、向こうの展望台から川を見ていたのか・・・
 で、キミたちは一体何者なんだい、メルアドの主は確か男性だった筈だ。
 やっぱりその男性が僕に言った様に、キミたちのグループは・・・彼、Cindyの・・・



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僕が彼女・・・パピヨンと名乗る女性と会っていたのは正味数分程度の事だった。
しかも彼女と交わした話からは、例のグループの全容やCindyについて
聞き出す事はおろか、逆に謎が深まっていくばかりだったのだ。

ただ、僕は彼女(&例のグループ?)とある取り引きをした。
彼女は僕に店の名前が打ち込まれただけの一枚の紙を手渡した。
そして、其処に書かれた店名を見た僕は思わず声を漏らしそうになった。


 ほんっとに、あのボーイくんったら猪突猛進の考え無しなんだから!!
 アナタ・・・Littleさんに会っておきながら何も得られず帰ってくるなんて・・・

 でもね、これはお互いにとってプラスになる事だと思うのよ。
 Littleさんだって知りたいでしょう・・・彼が今どうしているのかを・・・
 だから、このリストの通りにして欲しいのよ。私たちはアナタのブログ、
 Elvis Cafeでそれを確認したら此方が持っている情報をアナタに知らせるわ。

 どう、其々が自分のやり方で彼に近づいていくの・・・その為の協定なのよ・・・



彼女が去った後、僕はどの位の間、あの桜の木の下に立っていただろう・・・

川沿いの冷たい風に揺られて今にも落ちそうな枯れ葉をぼんやり眺めていた。
でも、このリストの2番目に書かれ、ペンで消された目黒川沿いのあの店を
彼が紹介した際は、確か満開の桜が非常に綺麗に映っていたっけ・・・


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バラバラのリングが少しずつ繋がって・・・そして最後に・・・
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by mary-joanna | 2009-10-26 00:32 | 我が世誰ぞ
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